金子みすゞ 南京玉―娘ふさえ・三歳の言葉の記録
金子みすゞは、夫に詩作を禁じられた後、当時3歳だった愛児ふさえのおしゃべりを「南京玉」と名づけた手帳に書きとめていきました。ふさえのあどけない言葉の行間には、母みすゞの愛情と詩人みすゞの感性もうかがえ、興味深い1冊となっています。
書籍情報
著:金子みすゞ・上村ふさえ
定価:1,320円(本体1,200円+税)
発売日:2003年04月11日
判型:142×105mm
商品形態:上製本・カバー掛
ページ数:180
ISBN:9784882842811
著者紹介
金子みすゞ●かねこ・みすず
本名金子テル。1903(明治36)年、山口県大津郡仙崎村(現在の長門市)に生まれる。大正末期から昭和初期にかけ、すぐれた作品を発表し、西條八十に「若き童謡詩人の中の巨星」とまで称賛されながら、1930(昭和5)年、26歳の若さで世を去った。没後その作品は埋もれ、「幻の童謡詩人」と語りつがれるばかりとなったが、童謡詩人・矢崎節夫の長年の努力により512編の詩を収めた遺稿集が見つかり、没後50余年を経て『金子みすゞ全集』(JULA出版局)として出版された。2003(平成15)年には、故郷に長門市立金子みすゞ記念館がオープン。その作品の魅力は、いま世界にひろがりつつある。
上村ふさえ●かみむら・ふさえ
1926(大正15)年、みすゞの娘として山口県下関市に生まれる。1943(昭和18)年、山口県立高等女学校(今の県立下関高等学校)卒業。3歳で母を亡くし、みすゞの母ミチの養女として育てられる。結婚し一人娘をもうけ、孫やひ孫の成長まで見届ける。2022年逝去。
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